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「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて
「彼女」って誰のこと~満咲に教えることはもはや何もない!? [今週の佐倉満咲]
さて、佐倉満咲読書ネタ3部作は、ご覧のような展開と相成りました。
(椿姫彩菜/森島明子作品/ブルーフレンド)
話は変わりまして、お知らせブログでもちょいと触れました帝塚山のゲスト講義で初試行した“頭の体操”ワークですが、そもそもの元ネタの引用元である庄内拓明さんのブログの方でも、許可を取りがてらご挨拶したご縁から、ソノ件についての記事がアップされています。
→ 性の多様性についてのエピソード:tak shonai's"Today's Crack"
詳細は、そちらのほうで事情を説明していただいているので、適宜参照しておいていただけるとよいかと思います。
で、そもそもの事の発端の核心部分は以下の段落だったわけです。
→ クインシー・ジョーンズのスープ:tak shonai's"Today's Crack"
これは妻の得意料理で、結婚前からちょくちょく作ってもらって(中略)
今では私の得意料理にもなっている。(中略)
で、妻はどこでこの料理を覚えたのかというと、
高校時代に彼女の親友から教わったのだという。
これを最初に読んだとき、迂闊にも(!?)ワタシはいわゆるフツーでない方の解釈を先にしてしまい、なんかヘンゃなぁと思いつつも、3分くらいの時間を要してようやく一般的な読み方に辿り着いたのですが、同時にコレは使える! と講演の冒頭などで活用することを思いついたしだいです。
そして念のため、他の人はコレを読んだときどのように反応するのか、軽く確認しておこうと思った私は、たまたま近くにいた我が娘・満咲を呼んで、当該部分を読ませてみました。
冷静に考えると、このようなジェンダーやセクシュアリティにかかわる事項についての「普通」の感覚のモニターを満咲に頼むというのは、人選に甚だしく問題がある(^^ゞのですが、いゃ、このときはまだワタシもその点を甘く見積もっていました。
かくして該当段落を読み終えた満咲に、私は問いかけてみたのです。
「……この『彼女』ってのは誰のことやと思う?」
すると満咲は――
「………………」
5秒ほどの沈黙をおいた後、おもむろに口を開きました。
「えぇーとナ、この『妻』って人がぁ、高校のときに付き合ってた…恋人(^^)」
……………………。
ち、ちょっと待て、その5秒沈黙の後にソノ回答って(^o^;)
――つまり満咲は、5秒の間にすべてを理解したわけですナ。
これはフツーに読めば[ 妻=彼女 ]、そして、にもかかわらずウチのワケアリ父がわざわざこんなことを尋ねるのは、[ 「彼女」 ←「妻」の元カノのこと ]と読めるかどうかを確かめているんだろうなぁ……と。
えぇーい!
「もはや貴様に教えることは何もない。
今すぐホンコンへ行け!!」 ※
ぃや、マジ、代わりに帝塚山の授業に行ってもらおうかと思いましたヨ。
………はたしてコレを「娘の成長ぶりが嬉しい」と言ってよいのかどうか、ちょっと悩む(^o^;)
※吉本新喜劇における主に池乃めだかによる定番ギャグ
「ホンコン」が別の地名なバリエーションあり
何らかの師匠が弟子に免許皆伝を伝えるセリフの類型をパロったものです、念のため
佐倉満咲、「りぼん」の“百合マンガ”連載再開を喜ぶ [今週の佐倉満咲]
我が娘・満咲が、昨今は毎月「りぼん」を購読しています。
まぁ「ちゃお」や「なかよし」ではなくて「りぼん」なのは、たまたまの行きがかりだったみたいですが、ともあれこの種の月刊マンガ雑誌を読むというのは、小学校高学年女子としてはフツーなことでしょう。
ただ、この種の雑誌は、ともすれば「男女二元的性別観」と「異性愛主義」が融合した、いわば「恋愛至上主義」の教科書と化していることもじゅうぶんに懸念されるので、親としては気になる(?)ところです。
内容のチェックを兼ねて、子どもが読んだ後にでも、自ら読んでみることは望まれましょう。
で、見てみると、やはり懸念から遠からぬ内容のものも少なくない半面、予想を覆す驚愕の設定が画期的とも言えそうな作品などもあって、なかなか侮れません。
そして、最近の「りぼん」において、そんな後者の代表格と目されるのが、2010年5月号から11月号にかけて連載された、えばんふみ による『ブルーフレンド』です。
簡単に言えば、女子中学生である主人公たちの女どうしの深い関係性を主軸に描いた作品でして、ありていに形容すれば「百合マンガ」の一種ですネ(*^_^*)
むろん「りぼん」では、さすがに露骨な性行為の描写はなかったですが、第1話でのっけから女の子どうしのキスシーンなどは描かれていて、これは編集部かなり大胆な攻撃に打って出たなぁと思ったものです。
実際、連載開始時のアンケートハガキの質問項目などでは、そのキスシーンをはじめ、いわゆる女性同性愛的な描写に対する読者の反応を、編集部がかなり気にしているフシは読み取れました。
が、どうやらそのあたりは杞憂だったようで、おそらくは激しく否定的な反応は主流ではなかったのでしょう。
作品は7か月にわたって連載されたのち、単行本2巻には書き下ろしの後日談も収録されています。
さて、そんな先日なのですが、「りぼん」の最新号を手にした満咲が「やった~!」と歓声を上げています。
何事かと覗いてみると――
えばんふみ『ブルーフレンド ~2nd season~』新連載!
……どうやら前作のコンセプトを受け継ぎつつ登場人物を一新した新シリーズが始まったようです。
アオリには「話題ふっとうのガールズストーリーが帰ってきた!」とも(^^)
(参考:http://natalie.mu/comic/news/50597 など)
前作は、私などが見ると、評価もできる反面、いささかコテコテすぎる(もっとレズビアンがフツーに幸せな物語もあっていいはず)きらいもあったのですが、新シリーズは、そのあたりも改善されている※ように見受けられます。
なるほど~(^o^)丿
………………。
てゆーか、満咲、ソレが「やった~!」なの??
聞けば、前作時点から非常に気に入っていたらしく、アンケートハガキの回答でも、激しくプッシュする意見を書いて送っていたとのこと。
……………………。
満咲よ、やっぱり伊達にワシの娘なのではないナ、キミは(^o^;)
※ 満咲曰く「なんかフツーの友情物語っぽくなっちゃって、ちょっと物足りない」というように、パワーダウンと見る向きもあり得るようです。
まぁ次回以降に注目。
RCサクセション反原発ソング発売中止事件の新聞記事 [経済・政治・国際]
標題のとおり23年前の新聞記事(朝日)の切り抜きが残ってたので
(画像クリックで拡大します)
しかし忌野清志郎さん、この今日の事態を天国からどう見てるんでしょう(~_~;)
嗚呼「サマータイム・ブルース」2011 orz
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