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「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

佐倉満咲、椿姫彩菜の本にウケる [今週の佐倉満咲]

我が娘・満咲も、もはや6年生――
ということで、小さいころからわりと絵本とかに親しんで経験値を貯めてきたこともあって、昨今はけっこう大人向けの本なども読めるようになってきました。

そのせいか、ワタシの仕事用の本棚を覗いて、何かオモシロイ本はないかなどと要求したりもするように…

まぁ、子どもが本を読みたいというのは、喜ばしくこそあれ、否定する理由はまったくないので、ワタシもなんとかリクエストに応えようとするのですが、いかんせんソコには濃い本が多いので、なかなかセレクションに困ります。

女はポルノを読む』みたいに引用されてる資料図版がガチ大人向けってのもマヅいし、あるいは小学6年生にバトラーセジウィックはいくらなんでも…(逆にもし読みこなされたりしたら大学院生の立場ナシ!!)(^^ゞ

はたまたズバリ某『オモシロイ』をはじめとする自著を読ませるのは意義はあるかもしれないけれど、やぱ気恥ずかしい。


というわけで内容や読みやすさを勘案して熟慮した結果、満咲に手渡したのは椿姫彩菜『わたし、男子校出身です。』

 

これなら自著を読ませる気恥ずかしさはないし、読みやすさもそこそこで、テーマとしても一度あらためてしっかり読んどいて欲しいところ。


で、気が付くと満咲はそれを読み耽っており、しかもページをめくりながら、時おり楽しそうにケタケタと大きな笑い声!

い、…いったい何にそんなにウケてるんやっ!?


意外な反応が、ヒジョーに気にはなったのですが、これまたちょいと怖くて尋ねられませんでした(^o^;)

 

(2011/06/03)
忘れてた。そーいえば文庫本の棚のほうに上野千鶴子『ミッドナイトコール』もあるんだった!(^^ゞ

  

 

 


海賊、そして「もしドラ」 [その他雑感つぶやき]

「海賊」をめぐる前記事関連、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の名前は直接出してないんですが、このシリーズの最新作[ 生命の泉 ]が、今週末から公開となっています。
チラっと検索してみると、やはり相応に多くの人が関心を持っているようです。


で、来年の東映の戦隊シリーズのモチーフがこの時期・前年の5月ごろの流行りモノで決まるのでは!? …の法則からすると、もしや来年は「海賊戦隊」?


…………ぃやいゃ、ソレは今年やってるっちゅーねん(^^ゞ @ゴーカイジャー


というセンから、『パイレーツ・オブ・カリビアン』は外して、話題の映画情報を元に来年の戦隊を予測するなら――――


わかった!

ズバリ、これでは???

 

もしドラ戦隊 マネージャー』!!

(^o^;)

 


◎ちなみに
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
ですが、(とりあえずNHKのアニメ版でチェックした限りでは)
女性視点・女性主人公の高校野球モノと考えれば、それなりに有意義だし、いわゆる女子マネージャー問題――先行研究としては高井昌吏『女子マネージャーの誕生とメディア』が秀作――研究素材としての分析も可能かもしれません。
とはいうものの、
お話としては、クライマックスの展開とか、なんかありきたりすぎるような。
もっとストーリーに顧客があっと驚くようなイノベーションは工夫できなかったんでしょうか??(^^)
それともマーケティングの結果、みんなに望まれてる感動はこんな物語……だったのか???

   

 


人はなぜ海賊に憧れるのか!? 余話 [メディア・家族・教育等とジェンダー]

お知らせブログのほうで告知したとおり、佐倉ジェンダー研究所web本館 の改修作業が終わりました。
(厳密には「終わりました」は現時点[2011-05-19 23:10]では未だ告知してません(^_^;) 今のところ「作業中です」のみ)

いろいろ更新事項はあるのですが、そのうち「人はなぜ海賊に憧れるのか!?」というのは、メディアとジェンダーのコーナーに追加したテキストです。
 →[ #024 人はなぜ海賊に憧れるのか!?
基本的にはヲタ話なんですが、無駄に長くて論文調なので、本館まわしになっちゃいました。

内容は要するに『海賊戦隊ゴーカイジャー』ネタですね。
開始当時に一部で「子ども番組のヒーローがでよいのか」というような物議があった半面、海賊モノは『ワンピース』の例を見ても幅広く人気です。
ソレを切り口に、物語の主人公がアウロトーな存在である意義について考察したつもりではありますが。

で、例によって、必要な内容は「本館」の本編に盛り込みましたので、余った話題というか、書きながら思いついたことを2点ほど


1,
主人公サイドが正統な権力に基づく存在ではなく、むしろ社会からのはみだし者だというのが、公の組織に属しているようなヒーローと比べたときの「海賊」の特徴です。
が、そのデンで行くと、かの『絶対可憐チルドレン』のチルドレンたち特務エスパーというのは、政府機関に所属する公務員として正当に権限を与えられているという点ではストレートな正義的存在ですが、一方で超能力者として世の中の「普通」の基準から疎外されているという面においては相当にアウトサイダーな立場である――
という両義性を持った設定が、かなり絶妙で、ソコが作品としてのイイ味につながっているのではないかな~と


2,
現代に実在する海賊と、フィクションの物語の中に登場する「海賊」――非実在海賊(!?)――には、激しいイメージの乖離があるというのも、話の大前提です。
ただ、このようにホンモノと、私たちが一般に思い浮かべる虚像とが、甚だしく異なっている事例は他にもないわけではないかなと。
例えばクマ、そう熊です。
お話に出てくるキャラクターのクマは、プーさんとか、テティベアとか、とてもカワイイんですけどねぇ。
でも本当にある日 森の中で熊と出くわしたりしたら…!!
そんなのんびりスタコラサッサと歌ってる場合ぢゃナイですよね。
いゃ昔 実際に知床で「熊が出ます!」という看板にビビりながら滝を見に行ったこともありました。
そして、もうひとつ
それは何を隠そう、セクシュアルマイノリティですねぇ(^^ゞ
だいたい一般的なステレオタイプでは、男性同性愛者とMtFトランスジェンダーが混同されたうえで、不自然に濃い化粧をしていたり、妙なおネェ言葉をつかうとか、その種の固定的なイメージが記号化しているものですが、まぁいまどきに至っては、じつはもっと多様なパターンの人が、そこらへんをいっぱいうろうろしているというのが真相ではないでしょうか。
海賊と熊については、実在するホンモノのほうが恐ろしい存在でしたが、ことセクシュアルマイノリティにかんしては、いわば逆ですから、そのへんふまえたうえで身近なセクシュアルマイノリティ当事者と接していただけるとよいのではないかと思います。

 


 
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