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失われた京都の伝統工芸~京アニ事件に思うこと [経済・政治・国際]

「京都の伝統工芸」と言えば何が思い浮かぶでしょうか。

西陣織? 京友禅??
あるいは京菓子や京人形、清水焼(きよみずやき)なども該当するようです。

少し言葉の意味を広げれば、さらに多くの具体例が挙がるかもしれません。

しかし、そうした真正の定義の範疇にある以外にも、京都を地盤とし、地域に根をおろした形で、日本の伝統的な美を追求しつつ、新時代のアートとして海外からも高く評価される成果物を創出する実績を積み上げてきた分野があります。

そう、それが京都アニメーションによるアニメ作品群。

当ブログでも『小林さんちのメイドラゴン』、そして『響け!ユーフォニアム』については再三にわたって記事にしているとおり、そのクォリティはすこぶる高く、その内容も非常にエモーショナルなものです。

精緻で美麗な描写で、観る人の心に訴える物語の数々が生み出されたことは、まさに京都ブランドの世界的な至宝だと言っても過言ではないのです。

しかし、その京都アニメーション、『メイドラゴン』記事の末尾にすでに追記したように、先月、2019年7月18日に痛ましい事件が起きたことは周知のとおりです。



放火の被害は甚大で、筆舌に尽くし難く、ワタシも1ファンとしていまだに上手く気持ちを整理しきれずにいたりもします。

ツイッターなどでは「 #PrayForKyoani 」というハッシュタグも設けられ、世界中からさまざまな声も届けられています。
それらは祈りと応援のほか、それぞれの発信者の人生に京アニ作品が大きく影響し、自らが苦悩を乗り越えるうえでのパワーをもらえたといった旨も少なくありません。

それだけに、今回の事件で京都アニメーションを支えた人材が失われ、制作態勢が損なわれたことは、はかりしれない痛手だということになります。

したがって、アニメカルチャーに詳しくない人だとあまりピンと来ないのかもしれませんが、じつはこの事件による損失は、それこそ西陣織や京友禅に匹敵するくらいの、「京都の伝統工芸」が被った厄災だと言えましょう。


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さて、そんな次第であるので、一度は現場の状況を確認したいと思い、先日、足を運んでまいりました。


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京阪六地蔵駅の改札口は『響け!ユーフォニアム』での登下校時にもしばしば登場したスポットです。


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現場はやはり痛々しい第1スタジオ前。
やたら写真を撮るのも不謹慎だと誰もが考えるのか、私の他にも何人かが記録のためにと遠慮がちにシャッターを切っていました。

この時点では献花台が少し離れた場所に設置されていたのですが、そちらで手を合わせる人も多数。

ちなみにその様子を取材するマスメディアも。


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しかし、現場周辺はこのように狭い路地もある一般の住宅街。
あれだけの火災となりながら、よくぞ周囲へは延焼しなかったものだなと、あらためて思います。
それだけ京都アニメーションのスタジオ自体は防災にも気を配った耐火構造の建物であったということなのかもしれません。


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なお、周辺は本当にフツーの住宅街です。
訪れる際はじゅうぶんに留意しましょう。


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ということで少し移動します。
いかにも黄前久美子と高坂麗奈が並んで座っていそうな京阪電車宇治線の車内。


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てゆーか、京阪木幡駅の京アニショップ広告は、その「くみれい」です。


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待って、その反対側は「のぞみぞ」じゃないッスか、と、尊い!(*^^*)


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……というようなことを考えつつ駅を出て、そうして臨時休業中の京アニショップの前に立ち尽くす人が、ワタシの他にも複数;


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JRの木幡駅のちょうど前が京都アニメーション本社ですが、部外者である1ファンとしては、気にはなるものの無闇に覗き込んだりするわけにはいきません。


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かくして京阪電車宇治線の終点・宇治駅までやってきました。


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『響け!ユーフォニアム』とのコラボイベント延期のお知らせの掲出にも、気持ちは切なくなることを禁じえません。


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そういえば時節柄ちょうど宇治橋は「上手くなりた~い!」の日付あたりでした。


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京阪宇治駅のところの観光案内所にも『響け!ユーフォニアム』のパネルが設置してあります。
物語の地元として、いわゆる聖地巡礼に訪れる人は少なくないのでしょう。


そんなこんなで、事件に心を痛めているファンが少なくないことが伝わってくる、事件現場周辺の探訪だったと言えます。

やはり喪われたものの大きさは計り知れないと言えましょう。

あらためて事件にて犠牲となられた方のご冥福を祈り、重軽傷を負った皆様の回復を願い、そして京都アニメーションの復興とさらなる発展を望んで止みません。


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