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佐倉満咲、「りぼん」の“百合マンガ”連載再開を喜ぶ [今週の佐倉満咲]

我が娘・満咲が、昨今は毎月「りぼん」を購読しています。

まぁ「ちゃお」や「なかよし」ではなくて「りぼん」なのは、たまたまの行きがかりだったみたいですが、ともあれこの種の月刊マンガ雑誌を読むというのは、小学校高学年女子としてはフツーなことでしょう。

ただ、この種の雑誌は、ともすれば「男女二元的性別観」と「異性愛主義」が融合した、いわば「恋愛至上主義」の教科書と化していることもじゅうぶんに懸念されるので、親としては気になる(?)ところです。
内容のチェックを兼ねて、子どもが読んだ後にでも、自ら読んでみることは望まれましょう。

で、見てみると、やはり懸念から遠からぬ内容のものも少なくない半面、予想を覆す驚愕の設定が画期的とも言えそうな作品などもあって、なかなか侮れません。

そして、最近の「りぼん」において、そんな後者の代表格と目されるのが、2010年5月号から11月号にかけて連載された、えばんふみ による『ブルーフレンド』です。

  

簡単に言えば、女子中学生である主人公たちの女どうしの深い関係性を主軸に描いた作品でして、ありていに形容すれば「百合マンガ」の一種ですネ(*^_^*)
むろん「りぼん」では、さすがに露骨な性行為の描写はなかったですが、第1話でのっけから女の子どうしのキスシーンなどは描かれていて、これは編集部かなり大胆な攻撃に打って出たなぁと思ったものです。

実際、連載開始時のアンケートハガキの質問項目などでは、そのキスシーンをはじめ、いわゆる女性同性愛的な描写に対する読者の反応を、編集部がかなり気にしているフシは読み取れました。
が、どうやらそのあたりは杞憂だったようで、おそらくは激しく否定的な反応は主流ではなかったのでしょう。
作品は7か月にわたって連載されたのち、単行本2巻には書き下ろしの後日談も収録されています。


さて、そんな先日なのですが、「りぼん」の最新号を手にした満咲が「やった~!」と歓声を上げています。

何事かと覗いてみると――

えばんふみ『ブルーフレンド 2nd season~』新連載!

……どうやら前作のコンセプトを受け継ぎつつ登場人物を一新した新シリーズが始まったようです。
アオリには「話題ふっとうのガールズストーリーが帰ってきた!」とも(^^)
(参考:http://natalie.mu/comic/news/50597 など)

前作は、私などが見ると、評価もできる反面、いささかコテコテすぎる(もっとレズビアンがフツーに幸せな物語もあっていいはず)きらいもあったのですが、新シリーズは、そのあたりも改善されているように見受けられます。

なるほど~(^o^)丿

 

………………。

てゆーか、満咲、ソレが「やった~!」なの??


聞けば、前作時点から非常に気に入っていたらしく、アンケートハガキの回答でも、激しくプッシュする意見を書いて送っていたとのこと。


……………………。


満咲よ、やっぱり伊達にワシの娘なのではないナ、キミは(^o^;)


満咲曰く「なんかフツーの友情物語っぽくなっちゃって、ちょっと物足りない」というように、パワーダウンと見る向きもあり得るようです。
まぁ次回以降に注目。


 


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