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「LGBT」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論、「アニメとジェンダー」など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

もしもプリキュアが五体不満足だったら [多様なセクシュアリティ]

いよいよプリキュアの新シリーズ『スマイルプリキュア』が始まりました。
とりあえず第1話の印象においては、日曜朝の女児向けアニメとされる作品として、好ましい内容の番組になっていたのではないでしょうか。
個人的には細かな注文ポイントが無いではなかったですが、少なくとも現時点ではそれらは相当に細かいレベルで、決して前シリーズのような「海原雄山じゃなくても怒るようなヒドい料理」ではなかったと言えます。

さて、そんな新番組『スマイルプリキュア』が始まる前夜であった2012年2月4日、ツイッターにて【 #こんな新プリキュアは嫌だ 】というハッシュタグが流行りました。

ツイッターのハッシュタグというのは、最初に半角の#を付け前後に半角スペースを入れておくと、その部分が自動的に検索リンクになる機能を利用した、共通の話題提示のようなものです。
自分のツイートにそのハッシュタグの文字列を含めて思いついた内容を書き込んでおけば、同じようにして書きこまれたいろんな人のツイートが一覧できるというわけです。

で、もちろんこの場合【 #こんな新プリキュアは嫌だ 】というお題は、真剣に「嫌」な例を挙げるのではなく、むしろ、こういうのがあったら面白いかもしれんけどお前ら的にはどーよ? …というようなネタを披瀝しあい、またツッコミも入れ合って、みんなで楽しむものではあります。

だから例えば多く見られたものとしては…
「1回倒した敵が巨大化、もういっぺん今度は合体ロボットに乗って戦う」
  →ぃや、ソレは1時間前に特撮でやってるから(^^ゞ
「プリキュアの活動が学校の部活。
 学園の自由と平和を守るプリキュア部! 宇宙キターっ!!」

  →だからソレも30分前にやってるって(^o^;)
…というようなオタ系のネタが主流ではありました。
(『魔法少女まどか☆マギカ』ネタも多かった! 「僕と契約……」w)

ワタシ自身も考えてみたところでは…
「変身するんじゃなくてロボットに乗って戦う」
  →ソレってつまりラグりん(^^)v
「毎週どこかの市民会館の舞台で演じられるのを中継。
 客席の子どもたちがプリキュアサインをくるくる回して応援したら変身」

  →『突撃ヒューマン』なんて誰が知ってんねん!?

ただ、いくつも見ていくと、中にはセクシュアルマイノリティに対する侮蔑的な嗤いを前提としたものも散見されました。
例えば
「オカマが混じってる」
「女装男子どうしでホモホモしい展開」

……みたいな感じですね。

こういうのを見ると、セクシュアルマイノリティに対する世間の理解度はまだまだこの程度かと、やっぱり軽く凹みますね。

当然ですが、このようにセクシュアルマイノリティを普通じゃない存在だと措定し、「普通」の側に立つ者が上から目線で嗤いの対象にする行為は、悪質な差別です
そして、それがそうとは気づかれず、そんなに差別精神全開の人ではない人にあっても、軽い気持ちでついつい、そんなネタを口に出し、しかも、あまつさえそれが望ましいギャグであると周囲も受け取めてしまうような社会の風潮こそが、もっとも改めていかねばならないものであることは、言うまでもありません。

ただ、そうは言っても、ツイッターなどネット上のこのようなシチュエーションでは実際のところこういうことはよくあること。いちいち目くじらを立てていてはキリがないのもたしかです。
したがって通常は「なんだかなぁ」と思いつつも、当座はスルーしてしまうのが現実的な対応になってしまってはいます。

そして、より多くの人が、このような「性別の普通」に疑問を持ち、典型的な男女だけが社会的に正統な存在というわけではないことに気づきを持つことによって、少しずつ世の中の空気を変えていく――、それが唯一いわば問題解決への道筋ということになるでしょう。
日頃から何らかのマイノリティの立場で人権にかかわる活動をしているような人にあっては、積極的にこうした意識を磨き、セクシュアルマイノリティをめぐる状況にも造詣を深めておくことも期待されていると言えましょう。


――と、ここで事件は起きました。

そうしたセクシュアルマイノリティに対する気軽な気持ちで見下すニュアンスにて嗤うようなツイート群の中に
「全員オネエ系」
…というものもあったのですが、よくよく見るとそのツイート主が、かの『五体不満足』等の著者である乙武洋匡さんその人だったのです。

周知のように乙武洋匡さんといえば、先天性四肢欠損という身体で生まれ、周囲から困難な人生を推測される中で、明るく前向きに生きていく様子を、著書『五体不満足』にまとめられた方です。
その後はスポーツライターとして活動されたり、さらに教育関係の仕事も任ぜられたりして、現在も著書多数、講演や執筆活動含めて八面六臂の活躍をされています。

『五体不満足』では「障害は不便だけれども不幸ではない」というヘレン・ケラーの言葉に則り、障害者を社会一般がごく自然に受け入れる心のバリアフリー」が重要だと訴えられていて、その方向性はまさに真のノーマライゼーションにつながるものです。

1998年当時、話題になっていた『五体不満足』を読んだ私なぞも、その内容には大いに影響を受けたものです。
そして「あー、こういうコンセプトの本、自分も出してみたいよなぁ…」。
……というわけでワタシの初著『性同一性障害はオモシロイは、いわば「性別の五体不満足」だという自負はあったりします。
売上部数ではゼンゼンあやかれていませんが。←自虐ネタ(^^ゞ


ところが、その乙武さんが、なんとセクシュアリティにかかわる事柄については、認識が一般人と大差ない――!?

このことは、やはり見る人が見るとショッキングに思えることでした。
結果、このことを問題視する声があちらこちらから上がることとなったわけです。

乙武さんのようにある種のマイノリティの立場でいわゆる人権問題に取り組んでいる著名人は、上述したようにセクシュアリティ問題に対しても意識を磨いて造詣を深めておくことが期待されるわけですから、そこを深い意図なく安易に「オネェ系」と言ってしまったとしたら、批判が集まるのも無理からぬことと言えます。


もっとも、それがこうじて乙武さんの人格攻撃的な非難まで方々から聞こえてきたのは、はたしてどこまで的を射ているかとなると、若干ビミョーな気もしました。

あくまでも、もっとも問題なのは、上述のとおりセクシュアルマイノリティを嗤いものにしてもかまわないかのごとき社会風潮であって、乙武さんに非があるとすれば、本来はそれが誤りであることを認識し指摘するくらいの立場であるところを、うっかり流されてしまった点でしょう。

まぁ、さしもの乙武さんもマイノリティとしては他分野であるセクシュアリティの領域についての研鑽には手が回らなかったということかもしれません。
(「いやいや、そもそもどこにも手は回りません」と日頃のツイッターでのご本人なら仰るかも(^^))
  ↑ ↑
◎この種の自虐障害ネタについても常々賛否両論ですが、私は賛成のほうです。
「障害の有無」にかかわらず気軽に冗談を言い合える関係こそ真のノーマライゼーションだと思います。
私が乙武さんなら
「昨日の(何か競技みたいなもの等の)相手はめっちゃ強くて手も足も出んかった」
「いゃ基本的にいつでも手も足も出てない…」
というネタを絶対に講演でやりたい!(^o^;)
  ↓↓
ソレに相当する自分ネタなら実際にやってるだろ!! というご指摘多数ですか!?(^^)


したがって、これを機にセクシュアルマイノリティにまつわるあれこれについて勉強しなおしてもらえれば、それですむことだとも言えます。

つまるところ、ここまでの話をひとことで言うなら、「乙武さんも含めて、みんなもうちょっとセクシュアルマイノリティについて勉強してや & 自分のセクシュアリティも単純に「男」とか「女」とか思い込まずに、いっぺんじっくり見つめ直してみたら?」 …ってな感じになるでしょうか。


あと、私などは常々「セクシュアルマイノリティが日常的にさりげなくごくフツーに登場する作品があってもいいはず」と言っていたりする流れがありますから、例えば佐倉智美名義で【男の娘が変身 #こんな新プリキュアは嫌だ 】と投稿がなされたのなら意味は違ってくるし、意図が伝わる相手には伝わる可能性があります。

また「オネェ系」と「男の娘」ではやはり受け手が感じるニュアンスがかなり違うというのもあるでしょう。

そのへんの語彙選択の判断も含めて、このデリケートなテーマは上手くネタにしていくには「誰がどんな文脈で」言うのかという点、十分な検討が必要なジャンルなのだと言えます。
くり返しになりますが、乙武さんはそのへんで距離感を誤られたのであり、にもかかわらずうっかり手を出して火傷したってことですね。

 

それから乙武さんがツイッター上で直接寄せられた問題指摘に対する反応の中で述べた「手足のないプリキュアがもしいたら……」という点ですが、私見としては、それを通じて何を描き何を訴えるのかさえしっかりしていれば「手足のないプリキュア」もあってよいと思います。

前から言ってることなのですが、逆に「手足があり過ぎるプリキュア」を描いたアニメが『絶対可憐チルドレン』なのではないでしょうか。
(過去記事はサイドバーの検索ボックスにて【絶対可憐チルドレン】等で絞込みできます)
普通じゃない」とされる点においては、超能力者も障害者も、じつは同じ軸線上に置かれているわけですから。

思いつきになりますが、上肢欠損のサイコキノ、下肢障害のテレポーター、視覚と聴覚障害のサイコメトラーという超能力障害者少女3人組が活躍するお話とか面白そうですネ。
もちろん、それを通じて何を描き何を訴えるのかさえしっかりしていればですが。
……ついでにそのうちの1人は男の娘で!?

◎『スマイルプリキュア』の公式サイトにおけるキャラクター紹介では、各プリキュアが「女の子」であるとは明言されていないという指摘もありました。
だから誰かがいわゆる男の娘だという解釈は可能です。
視聴者が「キュアピース・黄瀬やよいチャンはじつは男の娘!!」という裏設定を勝手に作って盛り上がるのも自由だと言えます。


要は「普通」じゃない人を登場させることで、受け手側の「普通」の概念を揺さぶり、「普通」の基準の相対化をもたらせることができたら、作品として意味があるのではないでしょうか。


   

 

 

§コメントありがとうございます
>めぐみさん
実際のオネェ系タレントについては、そのことで性の多様性への一般の認識が高まるし、多少のイメージの偏りもタレントとしてのキャラであり芸であるということで理解も可能です。一方で、やはりテレビ番組を作る側の見せ方によってイメージが左右され一般の理解が偏った形になる、笑いの対象になることで現実に身近にいるセクシュアルマイノリティもまた笑いものにしてかまわない存在だというミスリードを招く…といった危惧もあり、まぁ功罪相半ばというところではないでしょうか。
そのうえで、プライベートな領域でなら、とりあえずテレビを見てオネェ系タレントも含めた番組が面白ければ、それを楽しむことは誰しもすることでしょう。
ただそのスタンスをそのまま公の場に出す際には、一定の慎重さが求められるということなのだと思います。
「スマイルプリキュア」は、まだ始まったばかりですが、とりあえず期待が持てそうな雰囲気で楽しみですね。


 


強いられていないモビルスイートプリキュアここにあり! [メディア・家族・教育等とジェンダー]

現在オンエア中のガンダムシリーズ最新作アニメ『機動戦士ガンダムAGE』ですが、ファンの間ではなかなか厳しい評価も少なくないようです。

いわく製作陣に畑違いの人を連れてきて重要ポストに就けたことが奏効していないとか、シリーズのテンプレートに縛られる中で独自性を出せていないとか、いや逆に伝統あるブランドに胡座をかきすぎたのではとか、ともかく話の流れが不自然、キャラが描けてない、舞台設定に無理が感じられる…等々。

だからあれほど、せっかく『AGE』ってタイトルなんだから、過去のガンダムシリーズの世界を巡って、それぞれのガンダムワールドの大いなる力」を集める話にしとけばと……(^o^;)

アムロ「フリットくん、キミにファーストガンダムの大いなる力を授けよう」とか…
カミーユ「好きになった女の子に振り向いて欲しいと願う気持ち、ソレがΖガンダムの大いなる力だ。行けフリット!」とか……w

◎コミックだとガンダムエースで連載の『ガンダムEXA』がそれにあたるというご指摘は以前ツイッターで頂戴済み


はい。
冗談はさておき、上述した『ガンダムAGE』がグダグダだと言われる理由群ですが、これ、お気づきでしょうか?
そう『スイートプリキュア』がつまらない理由と、かなり重なる部分があるんですねー。

そういう意味では『機動戦士ガンダムAGE』は、悪い意味での【モビルスイートプリキュア】ということになりましょうか(^^ゞ

 モビルスーツ → Mobile Suit
 スイートプリキュア → Suite Precure

他にも『ガンダムAGE』を見ていると、なんというか世界観がどことなく男性中心主義的というか、少なくとも女性キャラがきちんと描けていない・女性の主体性の描写がおざなりになっている印象はあります。

そういう「男性目線」でしか描かれていないガンダムワールドなのだとしたら、これは凡庸でオールドタイプな駄作だと呼ばざるを得ません。

スポンサーの思惑や放映時間帯にかかわる制約に応えることを強いられてるというのもあるのでしょうが、そこをアイデアと工夫で今の時代に即した、ファンにとっても楽しめる作品を作っていくことは、むしろ制作側の腕の見せ所ではないでしょうか。


さてさて。
そんなそんなことも考えていた折、深夜アニメを見ていると、刮目すべき作品に行き当たりました。
その名も『輪廻のラグランジェ』、略して「ラグりん」。

 ↓公式サイト↓
http://lag-rin.com/

 BL120204_lag-rin.JPG

簡単に言えば、性格や出自の異なる3人の少女が出会い、共に敵と戦うことを通じて友情を育んでいく…というお話です。
(たぶん…。2012年1月終了時点で4話まで視聴。この先いろいろな謎が明らかになる展開もありそうですが)

まぁこう書くと今どきよくあるバトルヒロインものというか、ぶっちゃけプリキュアシリーズのパクりのようにも読めましょう。

しかし、その敵と戦う方法というのが「異世界からやってきた妖精の不思議な力で伝説の戦士に変身!」………ではなく、ロボットに乗って。
しかもロボットはガンダム系統のリアルロボットだったりします。

この組み合わせ技は、ある種のコロンブスの卵ながら、やはり斬新・新鮮な感じがしますね。

バトルヒロインものにロボットという科学の成果を充当するというのは、前例が考えにくいです。

またロボットアニメとして見ても、主役側ロボットのパイロットが全員女性キャラというのは、非常に珍しいと言えるでしょう。

◎こちらも『トップをねらえ!』が一応の前例とご指摘頂戴済み。ただそれくらいしかないのも確か
 ↓毒蝮麭麺さんからコメント欄で追加情報いただきました。
  ありがとうございます!(2012/04/02)
特に1990年代の前半はワタシのアニメ知識の穴になっているところですし、こうした情報は嬉しいところです。
ちょっと検索してみましたが「魔法騎士レイアース」なんてまさにラグりんの原型とも言える内容ですね。

したがって、この『輪廻のラグランジェ』こそ、良い意味での【モビルスイートプリキュア】だと言えるのではないでしょうか。

作品は、かなりよくできたアニメとなっており、主人公サイド3人の女の子のキャラも丁寧に描かれており、それぞれの主体性や内面の葛藤などがしっかり掘り下げられていっています。
(必然的にサブキャラもしかり)

 BL120204_lag-rin_ED.JPG
 ★エンディングのこの瞬間が好き(*^_^*)


また

主人公[京乃まどか]の真っ直ぐな正義感に溢れた言動は、アニメの主人公キャラとして見ていて気持ちのいいものです。

加えて物語の舞台となっている青い海に囲まれた千葉県鴨川市の描写も美しい!

まさにバトルヒロインもの、かつロボットアニメのニュータイプ『輪廻のラグランジェ』!!
これはぜひ期待の深夜アニメとして今期の最重点チェック作品にするに相応しいかなと思います。


§DVD↓出ます!§
  

  
§主題歌も↑イイのです♪§


アストロスイッチによる物理的操作感の満足キターーっ! [その他雑感つぶやき]

昨年10月にケータイを機種変更してスマートフォンを導入した件は、当時お知らせブログのほうで軽く触れましたが、その後の使用感はまぁおおむね快調です。

実際には料金を定額制の下限におさめようと目論んでケチった使い方はしているのですが、それでもやっぱりいろいろな機能があって(アプリを入れられて)使うのがオモシロイです

通信料も、何も操作してなくても一定のデータのやり取りがあったりする分、総量は一般のケータイより多い通信量となりがちな反面、Wi-Fi機能があるので、無線LAN接続に切り替えればパケット代の対象にはならないので、むしろガラケーよりも節約が可能という説もあります(ただし電池の消耗には要注意)。


ただ、スマホのタッチパネルを操作しながら、なにか物足りないな……と感じる瞬間があります。

いったい何が足りないのか?
20年ほど前、初めてカシオの電子手帳を導入したときに「イイんだけど、ここの操作性がもう少しこうなってて、ソコのレスポンスがもっとアレで、それからあんな機能やそんな機能も搭載されてて、あまつさえ『おぉっナニもそこまで!』というようなソフトウェアも使えたらいいのになぁー」と思ってた内容が、ほぼ全部実現してるというのに!?

つらつら考えた結果、思い至った原因は、結局コレでした。
つまり操作がほぼすべてタッチパネルなところ。
ある意味で合理的ではあるんだけど、なんかつるつるの面をポンポンするだけの操作が、先進的なデバイスを操作しているんだという実感に乏しいのです。

もっとこう、いろんなボタンを押したり、スイッチを切り替えたり、レバーをガチャっと押したり引いたり……。
そういうメカをいじっているという感覚とは、スマホはどうも対極にあるようです。

もしかしてスマホの原型を考えだしたアップルのジョブスさんは、そういう機械の操作は嫌いだったんじゃないか?
アップル製品が、どこかスマートすぎて、ギミックを楽しむような遊び心に欠けるように思えるのは、じつはそのあたりに原因があるのでは!?

そんなことも考えつつ、やっぱりワタシは、むしろそういう「機械の操作」「ギミックの楽しみ」と親和的な人間なんだなぁと実感しました。

思えば子どもの頃、そういうメカ操作的なギミック満載のオモチャは非常に好んでました。

いわゆる性同一性障害ゆえに近所の男の子たちとは感性が合わず上手く遊べなかったために、けっこう家での一人遊びをしていた中で、愛用していたオモチャはといえば、トミカ電動パーキング!とかプラレールとか………。
も少し遅く生まれてたら、コンバトラーV合体セットとかも欲しがったでしょうね(^^)v
で、片や、お人形系はじつはあんまり食指が動かなかったんですねーw

……まったくトランスジェンダーとして正統なんだか邪道なんだか(^o^;)

あと、本物のスイッチ類は何をかいわんで、バスに乗ったときは「つぎおりますボタン」をよく押したがったりもしてました。
その他いろんな家電類の操作部は軒並み手を出して、そしてしばしば壊したりしては叱られたり(あるいはラジオとか勝手に分解して戻せなくなったりも)。

で、叱りつつも、親もそういう際には「やっぱり男の子ねぇ」と喜んでるフシがちらほらとかね。
……お父さん、お母さん、ソレはちがいます!!(^o^;)


さて、そんなこんなで、現在放映中の平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーフォーゼ』には、「アストロスイッチ」というカチっと操作するスイッチ様のデバイスや、それを差し込んでからレバーをガチャッっと動かす「フォーゼドライバー」という変身ベルト等々が登場し、スポンサー謹製それを模した玩具は予想以上に好調な売上を記録しているといいます。

放映開始前には、その奇抜なデザインから辛口の悪評も立った『仮面ライダーフォーゼ』ですが、始まってみると本編がなかなか面白いのに加えて、こうした玩具も好評というのは、やはり消費者の心の琴線に触れるものをうまく捉えたということなのでしょう。

私のようないろんな意味での「元・男の子」としても、このフォーゼ関連グッズは非常に心の奥を揺り動かされる魅力があります。
もういちど子どもに戻れるなら、このフォーゼドライバーやアストロスイッチを使って、遊んでみたいものです、………近所の女の子どうしでw


いずれにせよ、こうした物理的なスイッチ類の操作感というのは、やはり本来は希求する人が多いものなのではないでしょうか?

 

   


 


 
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