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[1:最強コスパは2台持ち]格安スマホ時代のケータイ代節約術 [経済・政治・国際]

さて、お知らせブログのほうの更新情報にも書いたとおり、現在では私・佐倉智美の携帯電話端末は、いわゆるガラケーとスマートフォンの「2台持ち」となっています。

結論から言って、これがこの2015年現在、いまどきの携帯通信情報端末の運用方法として、利便性でも料金・費用面においても最強です。

-----(2022/05/07)----------
当記事、および関連の後2記事は日付のとおり2015年時点での情勢に基づいた内容となっております。
2022年現在の状況と対照しても、実情にそぐわない点が多々生じてきておりますので、その旨、じゅうぶんにご留意のうえ、参考情報としてご活用ください
(当サイト内いずれのコンテンツについても、そうした点は同様だという方針ではおりますが、ココは特に)。

昨今では「格安sim」についてももはや老舗と呼べる信頼感の業者がありますので、必ずしも大手キャリアとの契約を残しておく必要は乏しいですし、料金面でも、音声通話付きの契約であっても非常にコストパフォーマンスの良い設定に、ますますなってきています。
端末の安定性でも、いわゆるAndroid端末の出始めの頃にしばしば語られたような不安感はもはやないでしょうし、電池の持ちも良くなってきていますから、いざというとき用の予備の通信端末の必要度は漸減の一方です。
これらに鑑みると「2台持ち」の選択肢としての優位性は、かなり下がってきていると言えるでしょう。

----------(2022/05/07)-----

順を追って説明しますと、そもそもワタシが最初にスマートフォンに「機種変更」したのが2011年の秋

実際にスマートフォンを導入してみると、やはり便利ではありました。
出先で現在地付近の地図を見たり、各種の必要な情報を得たり、いわゆる「パソコンのメール」もチェックできる(思えばほんの数年前まで「では、これからしばらく家を空けるのでパソコンのチェックができません。メールはケータイのほうへお願いします」などということがよく言われていたものです)

ただ、料金が高い!
スマホを便利に使いこなして、そのメリットを享受するためには、相当のパケット通信を必要とするし、ガラケーと違って持ち主が何も操作せずに放置していても、アプリが勝手にバックグラウンドで通信してしまうのもスマートフォン。
当然にパケット定額サービスに加入するのは必須でしたし、だいたいは毎月その最大上限額を払うハメになりました。

したがって月々の支払いは端末代金を別にして(簡便性を優先して消費税なども深くは考慮せず)ざっくり概算しても、
   基本料金 1000円
 ネット接続料  300円
パケット定額代 5500円
…というわけで合計 6800円!!

ガラケー時代は、webはめったに使わずEメールでのパケット使用が少々という状況に合わせてパケット定額は契約しておらず、そのぶん無料通話(この場合なら通信にも使える)が1ランク多い基本料金にしていたので、
   基本料金 1500円
 ネット接続料  300円

……の、合計 1800円だったわけなので、スマホにかえてからというもの、月額 5000円も余分にかかることになってしまったわけです。

なんとか通信量をパケット定額の二段階料金の最低額内に抑えて3000円ほどを浮かそうともしたのですが、なかなか上手くいかない月も多く、そういうことに汲々とするのもまたストレスです。

こうしてスマホ通信量節約の戦いに厭戦気分が限界に達した2014年の春先、ワタシはスマホ端末からsimカードを抜き、ひとつ前に使っていたガラケー端末に戻したのでした。

これにともない、基本料金は元に戻さず、パケット定額を(当面はsimをスマホに戻す日もあるかと念のため維持だけはしようと)最低料金が一番安いやつに変えたので、これで
   基本料金 1000円
 ネット接続料  300円
パケット定額代  380円
(←ガラケーならめったにコレをオーバーしない)
………と、月額料金は合計 1680円に下がりました。

いやはや、フツーはこれくらいしか払えませんよ;

ちなみに、近年のワタシの通信事情は、いわゆる「パソコンのメール」などが主体であり、携帯端末は通話、メールともにたまにやり取りする程度なので、それらの従量料金はごく僅かですから、上記の月額料金も、ほぼそのままが月々の支払額です。

そして!
simカードを抜いたスマホ端末、これはたしかに携帯電話サービスの電波を使った通信こそできませんが、Wi-Fi機能が搭載されているので、それを活用すれば問題なく使えるのです。
自宅や立ち回り先のオフィス類には無線LAN環境が構築されていますし、外出先でも公衆無線LANが提供されているスポットはそれなりにあります。
もとよりスマホのアプリには常時のネット接続を必要としないものも少なくありません。

そんなわけで、ワタシのガラケーとスマートフォンの「2台持ち」体制は始まったのですが、これは思った以上に快適コストパフォーマンスに秀でていました。

スマホの利便性は概ね享受できるし、また携帯端末としてのガラケーは、スマホを経由してからあらためて使ってみると、スマホにはないインターフェイスの優秀さ・使いこなしやすさが多々あります。
独自の進化を果たしたガラケーは、まさに世界に誇る日本の文化かもしれません。

「2台持ち」ゆえの「2台に分かれている面倒」というのも、例えば充電の手間が2倍になったり、カバンの中で2台分の場所を取るなど、ないではないのですが、逆にそれは「2台ある安心感」とも表裏一体です。
つまり、どちらかが電池切れや故障などで使えなくなっても、もう一方がバックアップとして機能してくれるという余裕などですね。

また、仕事の打ち合わせなどにガラケーで通話しながら予定・カレンダーや地図などの情報をスマホのほうで確認できるというような使い方も、地味に非常に便利だったりします。

ガラケーとスマホ、それぞれの長所を活かしながらの運用である「2台持ち」は、まさに合理的で、究極の使いこなしだとさえ言えるのかもしれません。


さて、そうこうするうちに、巷では「格安sim」が勃興してきました。
詳しくは検索してもらうことにして、要は「MVNO」と呼ばれるカテゴリーの業者が提供する、大手携帯電話会社(大手キャリア)の通信インフラを小分けして再販売するサービスで、期間ごとの通信量上限やその他に各種制約がある分、料金は非常にリーズナブルとなっているものです。

これと契約して、そのsimカードを利用すれば、外出先でWi-Fiがないところでも通信ができる!

スマホの通信をWi-Fi専用にして以来、クルマでの移動中に渋滞情報をちょっと調べたいシチュエーションなどには、たしかに不便でしたから、これはやはり魅力的です。

そして料金を調べてみると……

OCNモバイル
 3GB 1300円
http://store.ntt.com/p/ocn_mobile_one

niftyのnifmo
 3GB 1100円 ←nifty会員は割引アリ
http://nifmo.nifty.com/

FREETEL
 1GB  700円~
https://www.freetel.jp/

……などなど。
(その後もいくつもの業者が参入して、選択肢は増える傾向)
※上記「格安sim」料金はすべて「SMS付きの音声通話なし」の料金を「ざっくり概算」の月額で表記。

これはお買い得です!

データ量に関しては、実際に運用してみての具合で言うと、かつて二段階定額の最低額に抑えようといろいろケチっていた習慣を持つ者にとっては、Wi-Fiと併用していれば月間3GBでも使い切れないくらいです。
むしろ1GBでちょうどいいくらい。
なので、それより容量の多いプランは必要ないと考えてよいでしょう。


◎「格安sim」は各業者とも、完全に「データ通信のみ」のものと、データ通信プラスSMS送受信も対応したもの、さらに音声通話も可能なもの……の3タイプが選べるのが通例ですが、ガラケーとの「2台持ち」の場合は音声通話タイプは必要ないわけです。
ただSMS付きタイプについては、セルスタンバイという技術的な問題が発生して電池の減りが早くなる不具合が回避できたり、何かのサービスのログイン認証などで同じ端末でのSMS受信が望まれる場合にも対応できるなど、月額200円ほどのアップだけで、なにかとメリットも多いので、完全にデータのみタイプにするよりはオススメだと言えます。


また、格安sim対応端末は各社が公式に動作確認したものがwebで公開されていますし、基本的にドコモ回線を借りたMVNO業者ならドコモから発売された端末(いわゆる「simフリー」でなくても)だいたい使用可能とのこと。
私は「おサイフケータイ」機能を使い込んでいるので、それに対応したドコモ系端末をネット通販で調達しました。
大手キャリアのしがらみのないsimフリー端末も多々流通していますが、それらは「おサイフケータイ」機能には非対応なものが多いのです。

いずれにせよ15000円ほどの予算でそこそこの性能のものが買えます。
これもじつは大手キャリアで正規の機種変更をした場合に「じつは支払いに拘束されている金額」よりもかなり安いことになるはずです(15000円を2年しばりの24ヶ月で割って試算しても月額625円に相当)
ワタシのは「2年ほど前の最新機種」の新品在庫だったのですが、じゅうぶんに使用に耐えるスペックです。


◎「おサイフケータイ」機能については、大手キャリアで公式端末を使う際なら問題ないケースでも、各々のサービスによっては「格安sim」での運用に対応していないものがあったり、また端末ごとの相性のようなものもあるとのことなので、個別の注意が必要だと言われています。
ただ、実際に私が運用したところでは、Edy、WAON、QUICPay、モバイルSuica いずれも支障なく使えます。マクドナルドのかざすクーポンも問題なし。
また iD については、以前はドコモと正式契約した iモードやSPモード経由の通信でないと初期設定ができなかったのが、最新のiDアプリをダウンロードすれば(プレインストールされているものが自動更新されない場合には Google Play で手動で検索して更新するとよい)、現在ではMVNOの「格安sim」でも可能になっています(2016/08/27)


かくして、新たな端末を得て、格安simスマホと従来からのガラケーでの「2台持ち」体制は、さらに強固になったのです。

やがて秋になり、2年しばりの更新月がやって来ました。
いろいろ考えたのですが、スマホの格安simがドコモ系回線を使うもので、端末もドコモから発売された機種を使うようになった今、ガラケーに使っているメインの回線もドコモに移ったほうがいろいろと有益そうです。

ただ、ドコモに移るにあたっての、唯一のネックはケータイメール(キャリアメール)のアドレスが変わってしまうこと。
携帯電話番号のほうは、現在ではMNP制度で変更することなく携帯会社を移ることができます。しかしメルアドはそうはいかないのです。

とはいえ、よくよく考えると、昨今はケータイメールの必要度は下がっています。
もともと、たまのやりとりにしか使っていませんし、なによりスマートフォンで「パソコンのメール」のチェックもできるのです。

もはやケータイメールは社会的な役割を終えたと言っても過言ではない時代なのかもしれません。
事実、昨今は携帯端末に送受信するテキストメッセージのメインストリームがSMSに移りつつある風潮です。

ならばこの機会にケータイメールを廃止するのも一手。
どうせ前のやつが使えなくなるなら、それがいちばんスッキリします。

しかも!
ケータイメールを使わないのなら、ネット接続を契約する必要もないし、ネット接続が未契約ならパケット定額にも入る必要がない!!

結果、新たなドコモとの契約は最低料金のみざっくり月額800円となりました。

こ、これは……っ!

つまり、格安simの月額料金と合わせても、トータルかつてのガラケー1台分の料金とだいたい同じか、むしろ安いくらい。

ガラケーとスマホの2台持ちをすると、なんとガラケー1台のときよりも料金を安くすることさえできるとは、なんというマジックでしょう。

そんな「格安sim」、しっかり研究して、活用していかないテはないですね。


上記のとおりケータイメール(キャリアメール)の放棄については私も若干は迷いましたが、廃止は不可能ではないのが昨今の趨勢です。
かつてはコミュニケーションの基幹インフラとしての地位を得ていたかもしれませんが、今やその座は「LINE」などのスマートフォンアプリに禅譲されつつあるとも考えられます。
料金的には、これも上述のとおりケータイメールをやめることさえできれば、携帯会社への支払額を月々700円ほど減らすことができます。それを回すことで契約できる「格安sim」もたくさんあるというのは大きいでしょう。


ということで、次記事でも、この「格安スマホ時代のケータイ代節約術」の話題を続けたいと思います。
まずは「2台持ち」に最適な端末の機種選定について。


§「格安sim」を入手するには、業者の公式サイトから申し込む方法もありますが、まずはsimカードの現物をアマゾンなどで買うことから始めるアプローチもあります(最初のアクションとしてのハードルが心理的に低いメリットがあるかもしれません)。
なおsimカードには「標準」「micro」「nano」の3サイズ(ドコモのカタログや公式サイトでは、それぞれ「ドコモUIMカード」「ドコモminiUIMカード」「ドコモmicroUIMカード」という独自表記になっているので、さらにややこしい)があるので、自分が使う端末に合ったサイズのものを選ぶよう注意が必要です

  




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