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[3:戦隊ヒーローの先見と仮面ライダーの転身]プリキュア時代の「男の子アニメ」の困難 [メディア・家族・教育等とジェンダー]

さて、プリキュアシリーズの興隆によって既存の「男の子アニメ」も進化を迫られている問題。
その最前線はといえば、やはり同じ日曜日の朝に継続的なシリーズとして年々続いている戦隊ヒーロー平成仮面ライダーシリーズでしょう。
※ここでのカギ括弧に入れた「男の子アニメ」にはアニメーション作品に限らず特撮なども含みます

実際、戦隊シリーズは最終回や新シリーズの初回がプリキュアシリーズの2週間ほど後というタイミングが通例化しておるため、2013年度の『獣電戦隊キョウリュウジャー』でも、終盤のせっかくのクライマックスとして盛り上がった熱い展開が「なんかコレ、先々週にドキドキプリキュアでも見たなぁ…」という印象によって減殺されてしまうという事態がなきにしもあらずでした。
キョウリュウジャーのクライマックスもヒーローものの王道として本当に熱く盛り上がっていたのですが、それに負けず劣らぬドキドキプリキュアの最終決戦編が2週早くあったため、こんなことも起こりうる、そういう内容がプリキュアシリーズでは展開される時代になったということですね。

ただ、プリキュア的なエッセンスを取り入れるという点では、むしろ戦隊シリーズには大いに先見性があったとも言えます。

つまりスーパー戦隊第1作とされるゴレンジャーの当初からモモレンジャーという女性戦士をレギュラーメンバーに加えていた点は、すでに先駆的であり、それがしかし紅一点であると指摘される問題に応えるためのさまざまな工夫もまた、シリーズの進捗とともに重ねられてきているのです。

特に、当初からレギュラー登場する基本ユニットである5人のうち2人が女性戦士という、近年の鉄板構成においては、その2人の女性戦士の部分を切り取った際、多分に擬似的な「ふたりはプリキュア」要素が見て取れます。

性格や得意分野が異なる2人の女性が、その差異ゆえに惹かれ合いつつも摩擦を起こし、そしてそれを乗り越えて紡がれる親密性。
そんな2人のコンビネーションが戦いにおいて大きな力になる――。

近年では、『侍戦隊シンケンジャー』(2009)や『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)での女性2人組にスポットがあたる回も良エピソードでした。
(→「ふたりは侍♪スプラッシュ☆モジカラ!」)

『デカレンジャー』のピンクとイエローであるウメコとジャスミンの2人組には、作中半ば公式に「ツインカムエンジェル」というユニット名もついていたくらい(元々はEpisode.17のサブタイトル)なので、この2人組をメインに据えたスピンオフ作品も作れるよなぁ……とは10年前の本放送当時ひそかに思っていたものです。

こうした要素は、最新作『烈車戦隊トッキュウジャー』にも受け継がれていますが、もちろん『デカレンジャー』以前の『電磁戦隊メガレンジャー』(1997)まで遡ることも可能です。

 BL140503TQG.JPG
§画像は放送画面より。この一連の記事中同じ

つまり「女性2人戦隊」には、プリキュアシリーズが始まる以前から「ふたりはプリキュア」要素が包含されていた!

すなわち、この点では本家プリキュアシリーズに対してさえ、一定のアドバンテージを持っていると言えるでしょう。

……そう考えると、「基本ユニット5人中 女性2人戦隊」には、そうでない場合に比して名作率が高いような気がするのもあながち的外れではないのかもしれません。

基本ユニットが3人編成のパターンも近年多いですが、この場合、女性は1人だけになるため、女性どうしの関係性描写という観点からは、どうしても薄味になってしまいます。
上述の『獣電戦隊キョウリュウジャー』も全体としては面白かったにせよ、こちらは基本ユニット5人のうちでは女性は1人だけだったので、この点ではかなり弱かったと言わざるを得ません。

いずれにせよ、「戦隊内プリキュア]をどう描くか」は、毎年の戦隊シリーズ各作品の方向性を決めるうえで、今後さらに重要なポイントとなっていくのはまちがいありません。


一方、仮面ライダー

仮面ライダーは戦隊シリーズとちがってチームヒーローではありません。
1作品中に複数のライダーが登場する場合でも、いわばメンバーが1名のチームが複数という位置付けですので、したがって、メンバーのうちの何人かを女性にするというような取り扱いは難しい構造上にあります。

女性の仮面ライダーも、すでにいくつも事例は挙げられるようになってきてはいますが、基本的にはレギュラーではなく、あくまでも例外的な位置づけです。

そんな中で、配置されるレギュラー女性キャラは、仮面ライダーに変身して戦う主人公の近くにいる親しい女性として、主人公を手助けし心の支えとなる「ヒロイン」という役回りで配置されるのもまた、定石として採用され続けるところとなっています。

表面的にはこのような状況ですから、作品の主軸として変身して戦うメンバーの中枢に「女性の物語」を配置することは、仮面ライダーシリーズでは構造的に困難ということもできましょう。

ただ、平成仮面ライダーシリーズは、当然に平成の時代に合わせて、第1作の『仮面ライダー クウガ』(2000)の時点からすでに、作品世界の設定をいろいろと工夫して練り上げているのも事実です。
(→「#013 いまどきの仮面ライダー」)

中身をじっくり観察すれば、悪い意味で昭和的な汗臭い「男のドラマ」は慎重に脱色され、視聴者の性別にかかわらずに感情移入可能な、今日的な価値規準に基づいたテーマが設定されています。

『仮面ライダー電王』(2007)では、「変身」のシステムが明らかに、「なかよし」連載の少女マンガが原作である『しゅごキャラ!』と同じだったりもしましたが、のみならず、テーマ等々でも重なるところは、仔細に見るといろいろ見つかるでしょう。

また、象徴的なのは『仮面ライダー フォーゼ』(2011)が仮面ライダーとしては初めて主人公らを高校生として学園ものの要素を導入したことです。

プリキュアシリーズでは主人公たちは概ね中学生となっていますが、このように、どこにでもいるごく普通の中学生や高校生が変身して戦う主人公となることは、「守るべき大切な日常」をわかりやすく強調する効果があり、以て、主人公らの戦いを、お題目に従っただけの「正義と秩序」のためのものではなく、自分自身の心の声に沿った本当に守りたい大切なものを守るための「ケアとキュア」の戦いとして描くこととの親和性を高めます。

その意味でも、『フォーゼ』はプリキュア的なヒーロー物語のエッセンスを仮面ライダーシリーズにも大胆に導入したことを宣言した作品だったと言えます。
2012年の5月の放送回での京都へ修学旅行へ行くという展開が、同日放送の『スマイルプリキュア』とカブったのも、そう考えると必然だったのかもしれません。

なお、戦隊シリーズでは前述の『電磁戦隊メガレンジャー』が、すでにこの「普通の高校生が変身」という設定を採用し、学園もの的な要素も取り入れていましたが、その前例はさらに『高速戦隊ターボレンジャー』(1989)まで遡ることができるという点では、やはり一歩先を進んでいたと言えるでしょう(戦隊の場合、メンバーの一部が高校生というケースならさらに事例は多い)。

あと、『仮面ライダーW』(2009)あたり以降、特に顕著なのですが、仮面ライダーが倒す直接の敵が、何らかの人格を持った生物ではなく、いわゆる闇のエネルギーが実体化した無生物モンスターのようなものだったり、その倒し方も「殺す」というよりは、取り憑いている闇のエネルギーを除去して「浄化する」という形式をとることが主流化しています。

人の心の中の負の要素が闇のエネルギーにつけ込まれてしまうようなパターンでも、実体化したモンスターは無生物で、その間そのモンスターの元となった心に闇を抱えていた本人は気絶して傍らに倒れていたりしており、モンスターが浄化された後には無事に正気に戻って救済されるのが通例です
(こうした設定ゆえに逆にモンスターが倒されるときに豪快に爆発させるような映像表現上は派手な描写も問題なく可能になる)。

この方式は、旧来からありがちだった「ヒーローは正義のためと称して敵を容赦なく殺害している。傲慢で残酷だ。教育上よくない」というような批判に対する、一定の回答ともなりうるものです。
また、変身して戦うのが普通の中学生や高校生である作品では、主人公らに「殺し」をさせるわけにはいきませんから、そのための作劇上の配慮としても有効に機能することになります。

そして、この方式の普及には、これを初代『ふたりはプリキュア』(2004)以来ずっと常用するところとなっているプリキュアシリーズの存在が、大きな影響力を及ぼしているのはまちがいないでしょう。

つまり、元は「女の子にあまりに乱暴なことをさせるとクレームも来るだろう」からと工夫され採用された設定が、今では他のヒーローもの・「男の子アニメ」にも導入され、なくてはならない方式となっていると解釈できるわけです。

やはり今やプリキュアシリーズに学ぶことは、あらゆるヒーローものにとって必須となってきたと言っても過言ではないのかもしれません。


このように日曜朝のプリキュアと並ぶ2大シリーズ、戦隊ヒーローと平成仮面ライダーシリーズは、プリキュアシリーズと適度な距離感を保ちつつ、相互に研鑽しながら進化を続けていると言ってよさそうです。

今後とも多面的に観察を続けつつ、とりあえずは楽しく視聴を続けてみたいところです。

それでは次記事からは、日本を代表するヒーローものとして、他の定番モノも見ていくことにしましょう。


  


◎チームヒーロー内の性別比率という点では、プリキュアが逆に男性には解放されていない問題が現状では指摘可能ではあります。
もっとも男装の麗人」がプリキュアに変身する前例はすでにあります。
あるいは、プリキュアに変身したら瞳や髪の色や形も変わる(変身前は子どもで変身したら大人になるキュアエースの例などもある)ことが通常ですから、この先男の子がプリキュアに変身して女の子になったとしてもじつは何の不思議もないのです。
せめて「男の娘プリキュア」くらいは、そろそろ真面目に検討してもよい気はします。
プリキュアシリーズが今よりもっと一皮むけて、さらに発展的に広がっていくためには、「男の子はプリキュアになれない」問題とは何らかの形で折り合いのつけどころを見つけて、それを明らかに描写していく必要はあるでしょう。
ただ、その結果プリキュアのチームが安易に男女混成になって、あまつさえチーム内恋愛もかまびすしい、因習的ななラブコメチックな話になっても困るというものです。
男性キャラが主人公の直近の対等な立場に配置されるとどうしても現実世界のジェンダー秩序の影響を受けるし、下手な恋愛ボケ展開にも陥る危険があるのは、ぜひとも留意されねばなりません。
ジェンダー規範に邪魔されずに個々の女性キャラを生き生きと動かせる舞台を整えるためには、やはり女の子だけに限定することが物語の設定上有効であることは認めないといけないでしょう。
そもそも、ほんのちょっと前までは、あらゆる物語において、女の子は主体的な主役になれなかったのです。
「女」「男」の置かれた立ち位置が現実に不均衡なジェンダー構造の中で、それを勘案せずに個々の事例の表面だけを見て「男性差別だ!」などと主張する愚を、この「男の子はプリキュアになれない」問題にまで持ち込むのは適切ではありません。

◎プリキュアシリーズではメイン主人公の周辺にいる女の子たちも、たいていは皆プリキュアになって仲間になるので、仮面ライダーシリーズの「ヒロイン」のようなポジションの人物がプリキュアシリーズに配置されていたらどうなるのかについて、仮面ライダーシリーズとの比較が難しかったのですが、ソコのところを上手いこと描き出してくれたのが、『戦姫絶唱シンフォギア』の立花響に対する小日向未来の存在なのではないでしょうか。

◎作中にじつは「ふたりはプリキュア要素」が包含されている――という観点では、例えば2013年の10~12月に放映された実写ドラマ『ミスパイロット』も注目したいところです。
全日空旅客機の操縦士をめざして訓練生となった2人の女性(演:堀北真希×相武紗季)をめぐる物語は「タイプの違う2人の女性が軋轢を乗り越えて親密性を育み、やがてそんな2人の絆がなくてはならない大切なものになる」というまさに「ふたりはプリキュア展開」が主軸となっていました。
もとより女性が操縦士という「男性職種」に挑戦するという点でも意義深いドラマなのですが、訓練生の同期の男性たちも、過剰な恋愛感情もセクハラも控えて、対等な「仲間」という落としどころに(つまり戦隊ヒーローの「女性2人」に対する「男性3人」のようなテイストで)描かれていたのは好感が持てます。
主人公と教官との恋愛も、それを期待した視聴者には見事な裏切りで、最終回には主人公の「逆告白」でキッパリ否定さえされており、主人公の主体性が上司である男性との恋愛に回収されてしまうことも避けられていました。
…なのでワタシが「なんだ、画期的なドラマかと思ったけど、結局は職種を客室乗務員から操縦士に移しただけの因習的な『スチュワーデス物語』にすぎないじゃん!」と失望する事態も、無事に回避されました(^^)v
ゴールデンタイムの実写ドラマは、どうしても多数派層向けの男女二元的異性愛物語に陥りがちな気がして、日頃はどちらかというと避け気味なワタシですが、たまにこういう掘り出し物があるので油断はできないですね。


 


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コメント 3

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オーバーロード

 スーパー戦隊等の話ではないのですが、「男の子向けアニメ」におけるメインキャラの男女比に関して、興味深い事例があるのでご紹介いたします。
 『爆丸バトルブローラーズ』というアニメがあります。内容は地球の子ども達と異世界の生命体「爆丸」が協力して悪に立ち向かうというもので、身もふたもない言い方をすれば「玩具販売促進アニメ」です。当初、日本国内では人気が今一つだったのですが、海外で大ヒットとなったため続編が作られ(放送は海外先行)、国内に「逆輸入」されたという珍しい経緯をたどった作品です(なお、きちんと完結していた作品を無理に再開したためにストーリーに様々な問題が発生したが、それは本題ではない)。

 やや単純化して述べますが、この作品のメインキャラであるバトルブローラーズの面々は、第一期では男の子3人、女の子3人という構成でした。まあ、主人公は空操弾馬という男の子だったので、女子メンバーはやや引き立て役みたいな観もあったのですが(1人は終盤まで戦闘参加なし)、ともかくも自分の足で立って奮闘し成長していたのです。ところが、第二期になると状況は一変。女子メンバーは皆レギュラー落ち、新メンバーは男子2人、女子1人だったので、男女比は3対3から5対1になってしまいました(第三期も同じ比率、日本未放送の第四期では男子が1人減ったので4対1になったようである)。何と最初は数において両性平等だったのに、次からは男子優先になってしまったのです。
 しかも、初期の女子メンバーは単にレギュラーでなくなっただけでありません。第二期には結構出番があったのですが、その役回りは消極的なものになってしまい(主人公のために頑張っても足を引っ張るだけ、たまに敵と戦えば歯が立たず)、最後は自分たちの力の無さを自覚して「爆丸バトル」から引退することになりました(相棒の爆丸達が力不足を理由に引退宣言してしまったのがきっかけ)。さらに第三期にはほとんど出番自体がなくなり、男子メンバーがずっとメインキャラであり続けたのと比べると、その格差は目を覆わんばかりです(日本未放送の第四期には再登場したようだが、脇役の域を出ていないようである)。
 この顛末は「女の子が『身の程』を思い知らされて、以後男の子のサポート役に回る」という昔はしょっちゅうあった物語の類型を見せられているようで、21世紀にこの展開かと思ってしまいました。いわば「進化」ではなく「退化」が起きたのです。

 こういう事態になった原因について有力なのは、このアニメは「玩具販売促進アニメ」だったことに起因しているという説です。爆丸の玩具は小学生くらいの男子をメインターゲットにしているのですが、この年頃の男の子は女性キャラクターの用いた道具は使いたがらない(つまり買ってくれない)というわけです。少なくともスタッフとスポンサーはそう考えてしまったようです。ちなみに女子メンバーが使っていた爆丸はいずれも強そうな武骨そのもののキャラでした(特に女子メンバーの筆頭である美咲琉乃の爆丸ティグレスは「虎」がモチーフで、「龍」をモチーフにした主人公の相棒ドラゴとは対をなすものであった)。それでも売れなかったみたいです。
 確かに上記したような傾向が男の子にあることは否定できません。ではなぜそうなのか?これは子ども(特に男の子)の世界にも社会の固定観念や性役割意識、女性蔑視等々が知らず知らずのうちに広まっているからでしょう。つまり女性キャラが用いているというだけでその玩具は「価値の低い」ものになってしまうというわけです。また、男の子が女性キャラを素直に支持しにくい空気というものも影響していると考えます。男の子が女性キャラを支持したら馬鹿にされたりからかわれたりする恐れが大きい(もっとも可能性が高いのが「エロい奴」と言われること。これは「男子が女性キャラを支持するのは性的関心の産物以外にない」という偏見があるため)。ひどい話ですが当たらずとも遠からずです。

 もちろん、現状がそうであってもそのままでいいということにはならない。社会の意識改革も必要ですが、子ども向け作品を作るスタッフは旧態依然の意識を変えるべく少しでも配慮してほしいと思います。その意味では『爆丸バトルブローラーズ』のスタッフが安易な方向に流れたのは残念です(女の子に爆丸を売り込もうという発想はなかったようである)。

 長くなりました。「男の子向けの作品」であっても、子ども達(特に男の子)が女性のキャラクターを素直に「かっこいい」「可愛い」とか言っても、恥ずかしがらずにすむような社会になってほしいですね。
by オーバーロード (2014-10-01 21:15) 

tomorine3908-

オーバーロードさまからのコメント、またまた貴重な情報、ありがとうございました。
爆丸シリーズは番宣を目にした程度でしたが、そんなことになってたのですねー。
このスポンサーによる玩具展開というのはたしかにクセモノで、いわば今日において女の子アニメと男の子アニメが区分される唯一の理由と言っても過言ではないかもしれません。
男児と女児に差異があるから商品展開を分けるというのもマーケティングとして理解はできるものの、しかし一方で分けるから差異が発生するという、いわゆる卵と鶏の関係になって、ジェンダー構造の再生産のサイクルが生まれてしまっているのも事実です。スポンサーも、そして親など子どもの近くにいる大人たちも、もう少し旧習から距離を置いて、子どもたちの自由に委ねてみてもよいのになとは思います。
その点やはりポケモンは最低限の男女別遊び方モデルのガイダンスを埋め込んだだけで、上手いこと男女共通展開に持ってったなぁと感心します。……さて妖怪ウォッチは、この点でもポストポケモンを狙えるのでしょうか?w

by tomorine3908- (2014-10-02 23:03) 

てんぐだけ

プリキュアにおいてはメンバーの「年齢が一定ではない」ということを考えてみてはいかがでしょうか。つまり年齢の差によってジェンダー規範が無視でき、女の子を主役にすることもできる訳です。そこら辺を考えないと愚かなことになってしまいます。

またプリキュアに男の子がダメな理由が成り立つなら戦隊もの等に女性が混じるのも良くないとなると思います。女性に割り当てらている役割を女性を追い出すことによって男性もできるようになります。女性が主役になりにくいように男性にもなりにくいポジションというものがあります。色にしてみてもピンクの男性は少ないですしね。(っといってもだいぶ改善されてはきましたが・・・)つまりジェンダー規範をなくすためには戦隊ものなども片方の性のみで構成する方が良いのではないでしょうか?
 最後にですが両性のメンバーが存在することによってごっこ遊びをする際にそれぞれの性別で固定されてしまう弊害というものもあります。いっそCMで男女がホビーで遊ぶようにしてアニメなどではどちらかの性片方だけにした方が現状は良いのかもしれません。
by てんぐだけ (2017-05-31 23:35) 

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