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佐倉満咲、中学2年生に進級する [今週の佐倉満咲]

さて、2013年が新年度を迎えた4月も終わろうとしています。
新しい場所で、新しい生活を、新しい性別で(!?)スタートされた方も少なくないでしょうが、この1ヶ月はいかがだったのでしょう。

そして、昨年度は新入生だった我が娘・満咲も、今般つつがなく中学2年生に進級いたしました。

思えば、こないだ生まれたばかりと思ってた娘がもう中2。
思春期真っ只中にして、中二病のどストライク年齢である中学2年生です。
かつて保育園の七夕の短冊にプリキュアになりたい」などと無邪気に書いていたのが、いよいよ本当にプリキュアになる時が来たわけですw。

※通学途中でヘンな妖精に出くわして「ボクと契約して◯◯になってよ」とか言われるケースに限らず、何か契約する際には事前に内容をよく確認しないといけないとは日頃から言い含めてあります

で、そんなお年頃な佐倉満咲さんであるがゆえに、このブログのネタにできることも減ってきました。
いゃ、ネタ自体は豊富に供給され続けているのですが、お年頃ゆえに本人やその友人まで巻き込んだプライバシーの問題がフクザツなネタの比重が増し、内容を厳選せざるを得ないんですね。

てなわけで「今週の佐倉満咲・中学生編」に期待されている方には申し訳ないですが、なかなかまとまった記事には書けない状況は、この先ずっと続きそうです。
とりあえずツイッターでは小ネタを小出しにはしていますので、よろしければそちらを適宜チェックしてください。
 ツイログを【娘】【満咲】などで絞り込むとよいかも


とはいえ、紹介できる範疇のものに限っても、中学生ならではのエピソードは多々あります。

すでに2年前には椿姫彩菜『わたし、男子校出身です。』の本を読んでヘンなツボでウケていた件がありましたが、昨今も同様にワタシの仕事用の本棚を覗いて何かオモシロイ本はないかと要望するので、ここらがソノ時期と判断して、自著を読ませてみることにしました。

で、本人が生まれた日の記述などが含まれている『明るいトランスジェンダー生活』を手渡したところ、やはりヘンなツボで大ウケしていました。
……ぃや、キミの笑いのポイントがわからないゾ(^^;)

他にも先日学校の道徳の授業で「命の大切さ・生まれてきた意味」みたいなことをやったというので、その流れの行きがかりで、昔書いたものの出版には至っていない幻の小説となっている『1999年の子どもたち』の一節を紹介したところ、全文を「読ませろ」と向こうから要望があったので、とりあえず著者原稿のファイルをプリントアウトして渡したところ、いろいろ妄想をふくらませたりして楽しんだ模様です。
……あの小説って舞台が西暦2015年(←もはやリアルにもうすぐに迫りました)で、高校生になった自分が出演させられたうえに、けっこういろいろ苦労させられたと思うんですが、ソコはイイんでしょうか!?

まぁこの作品はワタシとしては、いつかリアル満咲が大きくなったときにコレを読んで「生まれてきてよかった」と思えて、かつそういう年頃の娘にとって必要な性教育の一環になる書たりえることを、意識的無意識的に企図していたので、ここらで読んでおいてもらうのはたぶん正解なのでしょう。

◎あらためて読み直すと、この『1999年の子どもたち』、やっぱお蔵入りはもったいない気がします。最低限の東日本大震災&原発事故対応の改稿を加えたうえで、何らかの形でキチンと世に出したいですね。

◎お待たせしました!(2013/09/25)
1999年の子どもたち』、大胆な再構成、改稿、加筆に、時宜を得た補足を加えて
新しく生まれ変わり、Amazon の kindle 本として刊行です!!
詳しくはお知らせブログの記事にて
 →「 小説『1999年の子どもたち』電子書籍で刊行!

なお当該小説中の「佐倉満咲」は実在の佐倉満咲に着想を得て創作されている部分はあるものの、あくまでもフィクションの登場人物であり、両者は別個のものである点、ご留意ください。


  


セクシュアルマイノリティやジェンダー全般についての事情通ぶりも健在です。

春休みに英語の復習問題をしていた満咲が、私のところへ持ってきた質問が、
 Does Maki live in Tokyo?
…という疑問文に答える文の解答が
 Yes,【 she 】does.
…ではたしてよいのかどうか!? というもの。

うぅーん……。
Maki…、Maki……、「マキ」だしなぁ……。

結局 数分間にわたって親子そろって審議中になった挙句、結論は「もしもテストで Yes,he does. にしてバツを喰らったら、マキって名前の男の子もいるかもしれないんだからマルにしてくれと主張しに行け」というところへ落ち着きました。

いゃー、he とか she とか、性別って、マジ面倒くさい;
(断じて、我が家が面倒くさい…のではなくて)

数学でも、新しい2年生用の教科書を見てみると、かねて予測したとおり、連立方程式のところで、男子の人数をx人、女子の人数をy人と置いたうえで、「x+y=クラス全員の人数」みたいな式を作って解く例題があったりします。
しかし、私がソレを見てなんだかなぁ~と思っていると、きちんとその趣旨を汲んで理解してくれているようでもあります。
そのあたりはやはり心強いですね。

で、さらにその数学の新しい教科書のページをめくっていくと、後ろのほうには「確率」の単元もありました。

せっかくなので、そのページを眺めながら、確率や、その計算の元になる場合の数の数え方などについて、講釈してみます。

「というわけで、5枚のカードから2枚引く引き方は、最初にどの1枚を選ぶかが5通り、そのあと残りの4枚から1枚選ぶのが4通りで、5×4の20通りと言いたいところやけど、順番はどうでもよくて組み合わせだけを考えるなら、これは同じ組み合わせを2回重複して数えてるから、2で割って10通り……」

と、急に満咲の食いつき加減が変わりました。
妙に目を輝かせて積極的に身を乗り出して話を聞いています。

……………。

ちょっと待て。


今オマエ……

某ジャニーズ5人組アイドルのメンバーの誰と誰をカップリングするか

……とか考えてたダロ!?

確かに、5人のメンバーから2人選ぶカップリングパターンは10通りで、もしも受けと攻めを入れ替えたパターンを別扱いするならば20通りということにはなります。

むむー。
こんな例を出して、この単元の授業をする先生が、もしかして広い世の中には存在するのでしょうかねぇ??


そんなこんなで、我が娘・満咲から、最近そこはかとなく(てゆーかかなり激しく)腐臭(腐女子臭)がたちのぼっているのは、どうしたものでしょうか。

「普通の」親なら素直に「育て方を間違えた」と言えもするんですが、なにしろウチの場合は、むしろ明らかに【親の背中を見て育っている】がゆえですからねー。

とはいえ、
このような世間一般の通念に照らせばいささかフツーではない話題なども交えながら、さまざまなテーマについて親子の会話がやりとりされるのは、決して悪いことではないでしょう。


あと、ワタシが持ってる百合マンガを満咲に読まれてしまった事件というのも以前にありましたが、昨今はそのお返しに(!?)友だちに貸してもらったBL本を見せてくれたりします。
(「腐臭」どころか、もはやズバリ決定的証拠ですケドw)

……いゃ、ワタシとしては黒バスのアンソロジーとかあんまり萌えないんですがね(個人のセクシュアリティです)、まぁ仕事の参考にはなるけどw
(ちなみにけっこう過激;)

で、そこで満咲が言うには

「ぃやぁー、親がこういう(クィアな)でヨカッタわ。
 このテの本も隠さんでエエからナ(^^)、ハハハッ」

…………待て、
BLなのはべつにかまわないとして、
エロ本としては隠せ!(^o^;)

※てーか、やっぱ一般家庭ではエロ本である以前にBLであるがために隠すのがデフォなんでしょうかねぇ??


ともあれ、そんなわけなのでミサキさん、
大人の階段もずいぶんと上ってきたところですが、
ときには踊り場で足を止めて、自分のルートを見極めながら、
今そこにある階段自体を楽しんでいってください。


………あっ、それから、できたら友だちから、
森島明子さんの新刊とか借りてきて!(^^;)


   

 ※じつは買ってます


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