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30年後の修学旅行 [多様なセクシュアリティ]

2009年5月の後半は、思わぬ新型インフルエンザ騒ぎのうちに過ぎて行った感ですが、それもようやく落ち着いてきたといった街の様子でしょうか。



まぁ私はもともとおもな予定がこのタイミングでwebの更新作業(→いちおう完成しましたのために籠もるつもりだったので、大きな影響は受けなかった(それでも1週間ズレてたら帝塚山のゲスト講義が休講になってたところ(^_^;))んですが、ニュースで見た、荷物を万端整えて新大阪駅の集合場所に着いてみたら修学旅行は中止になった――という中学生の皆さんなどは、まさにそのこと自体が災難だったわけで、同情を禁じえません。



他にも修学旅行中止問題というのは、複数報道されていましたが、だいたいこの時期というのは、そもそも修学旅行シーズンなので、影響を受けた学校も少なくなかったのでしょう。
願わくは該当の皆さんが日取りをあらためて出発できるよう祈ります。
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思えば私が中学の修学旅行に出かけていたのも、まさしくこの5月の下旬でした。
あれから……………はや30年かぁ。
(激しくトシがバレてますが↑まぁ本の奥付とかには明記してあるので(^^ゞ)
う゛ーん…。こりゃもー、正義の怒りを、ぶつけろガンダム!ですわ(^o^;)
なんかもぅしみじみするしかないです。



詳しくは『女が少年だったころ』の第3章を読んでいただくことにして(おひ(^^))、かいつまんで言えば、当時の私は気になる……ないしは仲良くなりたい女の子が2人いたのですが、当時は自分が男の子だったので、「同時に2人を好き」はマヅいのではないかと葛藤していたんですね。
で、そんな状態の中で、修学旅行という思い出深いイベントがやってくると――。
いやいやコレは思い出深いイベントがさらに思い出深くなること必至です。
実際のところ、本当にこの中学3年生のときの修学旅行は、人生の中でも大きなポイントとなっていて、いわば“もはや子どもではない自分の原点”とも言える重要な思い出となっているのです。



…でもって、この修学旅行のころの“恋の悩み”を、こうして今あらためて見てみると、結局30年前から私を悩ませていたのは、男女二元分離&異性愛主義、そしてモノガミー規範といったものに他ならないですね。
そしてこの後、高校や大学、社会人になっても、私はそれらの下で苦しむと(>_<)。



ちなみに『女子高生になれなかった少年』を読んでいただくと(おひおひ(^^;))わかりますが、私は高校3年と、大学4年の、それぞれ進路にかかわるやるせない思いを抱いて、フラっと旅に出た結果、この中学のときの修学旅行の行き先を再訪しています。
そして、それで少しは癒されて帰ることができたり、ある種の決断を最終的に下す踏ん切りがついたりしているのです。



そんなふうに人生に悩んで、明日を生きる自信を失いかけたとき、さしあたりの元気がチャージできる、あるいは明日の行く先を決めかねたとき、思い切った選択をする勇気をもらえる、そんな思い出があるというのは、やっぱり非常に貴重なことです。



私が、生き方が追い詰められて、秋の日にフラっと旅に出るというシチュエーションは『明るいトランスジェンダー生活』の第0章にも登場します(おひ×3(^^;;))が、そんなときでも、なんとか「僕にはまだ帰れる場所がある」と思えて無事に生きて戻れるかどうかの分かれ目は、そんなところにあったのかもしれません。



だから、本当に生きることに行き詰ったとき、心を強くして、そして新しい明日を生きるための、クライマックスのジャンプを跳ぶ――、それができるために大切なのは、それまでの人生において、日々を真摯に生き、紡ぎあげてきたいくつもの思い出……なのではないでしょうか。



ゆえに、人生にムダな体験はないし、誤った回り道なんてものもないのです。
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と、いうことで、いつの間にか壮大な話になっちゃいましたが、この際なのでついでに言っちゃいますと、「悩める人生に行き詰って、フラっと旅に出る」というモチーフは、そんなわけで今度の小説M教師学園』にも(おひ×4(^^;;;))登場します。
小説はすべてフィクションですが、そのへんには作者の実体験が投影されていると言えるのかもしれません。



ただ、フィクションな分、その先の展開は、予断を許しません。
はてさて、今回はどうなっているのか!?
ソコはひとつ、もしよろしければ、本をお求めになって確かめていただけると大変うれしいです。



アナタの明日の勇気のヒントになることを願って――。
m(__)m



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※いわゆるファーストガンダム、『機動戦士ガンダム』最初のシリーズのオンエアからも、今年30周年。
以下↓このブログ内のガンダム言及記事↓

http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2005-08-10
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2006-02-15
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2008-04-20
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2008-06-20
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2008-07-25








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