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M教師の系譜 [メディア・家族・教育等とジェンダー]

先日も書いたとおり最近のgoogleの検索ワード入力欄の仕様は、入力していくとその内容に合わせて、よくある検索ワードの組み合わせが候補として表示されようになっています。(PC環境によっては機能がオフになるかも)
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(ちなみに「佐倉」と打ち込んでも、[佐倉智美]が出なかった(^_^;)
 ……まだまだ精進が足りませんワ(^^ゞ)

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で、ひょんなことから「教師」と入力する機会があったのですが、その際に示された候補として[教師の不祥事]とか[教師と生徒の恋愛]などが、けっこう上位に来てるんですねー。
やっぱこれらは、それだけ目立つ事象、気になる事象ではあるのかもしれません。



まぁ教職者といえども聖人君子であり続けるのは不可能だし、しょせん煩悩を持った人間なので、そのあたりはフツーにいろいろあるほうが自然と言うべきでしょう。
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◎もっとも“教師の不祥事”と言っても、検索結果を見てみると、いわゆるエッチ系もたしかに多いものの、そうではない(万引きとか、あるいは単に期末テストの成績データの入ったUSBメモリを落とした、とか [ あと(エッチ要素のない)体罰も ] )もままあります。
さらには、教師としての信念に従って卒業式の日の丸・君が代を拒否した or 生徒の実状に合わせた意欲的な性教育を実践した……ために、結果として教育委員会から処分を受けたことを不祥事扱いしたような、いわゆるバックラッシュ記事もいっしょに出てきます。

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で、この件に関しては、昔~にこんな↓こともじつは書きました。
http://homepage3.nifty.com/tomorine3908/mermaid.essay.contents/012.teacherstuff.htm
まー10年以上前の文章だし、今読み返すといろいろアラがあって強引な展開に思えるところもありますが、大枠では現在なお有効な内容ではないでしょうか。



それから、やはり“多様なセクシュアリティ”の保障という観点からは、
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2007-02-18
が重要なのは、今後も忘れてはならないでしょうね。
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そして、その流れで行くと、かつて有料メールマガジンで連載した小説『M教師学園』なんですが、おりしもコレがいよいよ書籍として出版されることとなりました。



よくよく見ると、[教師の不祥事]や[教師と生徒の恋愛]という要素も、やっぱり織り込まれた話です。
いちおうは、男女二元的な性別制度や異性愛主義&モノガミー規範の中で、男性がどのような生きにくさに直面し、それでも満たさざるを得ない性の衝動のために女性を傷つける結果になってしまうような、いかなる構造があるのかを描いたつもりだったりもします。



形の上では自伝的な既刊において描かれていない空白期間を補うものという説明もなされたことがある作品ですが、いちおー小説はすべてフィクション!です。
…ですが、読む人によっては、不興を買う可能性もなきにしもあらず(^^ゞ



ともあれ、これもまた、現代の男性が置かれた状況や、そこに加わっている抑圧的な性別秩序を考察する一助として読み解いていただけるなら幸いです。
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とにもかくにも、「あの先生が、そんなことを!?」や、「やっぱり男って、そーゆー生き物なの!?」などでは、決して問題は解決せず、“教師の不祥事”もなくならないのですから……。
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作品社から税別1600円で6月刊行予定となっております。
ペンネームはメルマガ執筆時点の桃山ミユキは今回は使わず【 佐倉智美 】で(^o^;)ノ



詳細は、暫定公開中のお知らせブログのほうでご覧ご覧ください!
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アマゾン↓で予約も↓受付中(^^)




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