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『トーマの心臓』~映画『1999年の夏休み』、佐倉智美『1999年の子どもたち』にパクリ疑惑!? [その他雑感つぶやき]

さて、新しい年を迎え、西暦では2014年となりました。

14年!

思えば21世紀もずいぶんと暦を重ねてきたものです。

去年ワタシが電子出版した小説『1999年の子どもたち』の舞台である西暦2015年も、初出当時は10年以上も先の未来の設定だったんですが、なんとリアルにもう来年ではありませんか!!

その小説には、性の多様性に関するナビゲーター役を期して、高校1年生になった我が娘という想定の、その名もズバリ「佐倉満咲」という登場人物も設定してあるのですが、つまるところリアル世界の佐倉満咲も来年には高校生になる………ってーか、ソレって今年は受験生ってことか;;;

ぅうーん、早いものです。

『1999年の子どもたち』というタイトルは(もちろん複数の含意はあるものの)ひとつ基本的には「1999年度生まれの子どもたちが主人公のお話だよ」ということなのですが、言い換えると、今年2014年から見ると、1999年も、もはや15年前になってしまったんですねぇ、しみじみ。

余談ながら『1999年の子どもたち』作中の佐倉満咲チャンが「ボクが保育園のころに……」と語るエピソードには、リアル佐倉満咲の保育園時代(←つまりソノ頃に初出執筆していた)の武勇伝(!?)も、多少の脚色は交えつつも、小ネタとして散りばめられております。(^^ゞ


  ~  §全7巻§


ところで、「1999年」といえば、私たちのようにノストラダムス予言にビビらされて、子どもの頃から文明のありかたなどにいろいろと思いを致すことを強いられ、少なからず人生に大きな影響を受けた世代にとっては、かなり感慨もあって、それゆえにインパクトもある年号なのですが、はて、そういえば今の若い世代にとってはそうでもないのでしょうか?
(…としたら自著のタイトルとしては営業的にマヅいなぁ;)

あるいは似たような年代であっても、ノストラダムス予言に対して、あんなのはトンデモだとばかりに一蹴し、そうでなくても、すでに1999年も過去となった今では、もはや賞味期限が切れたコンテンツとして終わっているものだという認識の方も少なくないやもしれません。

しかし本当にそうでしょうか?

五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』シリーズなどの著作を真摯に読むと、「1999年」の予言は、平成11年に世界で大変なことが起きれば当たり、さもなくばハズレ……というような単純なものでは必ずしもありません。

むしろ「1999」は、あくまでもそのころの世界状況を象徴するひとつの記号であり、大切なのは、その前後の期間、私たちひとりひとりが、予言された最悪の事態にならないように、歴史に学びながら、より良い未来へ向けて努力することが求められているのだと言えます。

その意味でも、西暦である「1999」に纏わる近代西洋産業資本文明の桎梏を越えて、今日グローバル化された政治や経済の価値基準とは別のものを、アジアであり東洋である日本から、近隣諸国と協力しながら発信していく意義は、やはり大きいのではないでしょうか。


   


そんな「1999年」なのですが、件の『1999年の子どもたち』、「1999年の◯◯◯」というタイトルの付け方は、昔たまたま見た雑誌での紹介記事で『1999年の夏休み』っていう映画のことが印象に残ったことも、じつは隠れた理由としてあるのです。

「そうだよなぁ、『1999年の夏休み』ということは、まさにノストラダムスの予言で何かが起きるとされているときだよなー」という方向からの惹かれるものもまずありましたし、その紹介記事を見てみると、何やらその映画の独特の世界観が妙に胸の奥に迫ってきたのでした。

ただ、そのときは実際に映画を観に行くには至らず、その記事が載っていた雑誌も処分してしまったようで、具体的な情報は忘却したまま時は流れまくって今日に至っていたのです。

しかし、かかる経緯でもあるので、今般この機会に少し検索してみました。

あらためて調べてみると、この映画『1999年の夏休み』は金子修介監督作品ということで、なんとなんと物語の原案は萩尾望都『トーマの心臓』!

これは意外な展開です。
というか、独特の世界観の源泉はソコにあるのかもしれません。

※ファンサイトもあるようです
映画『1999年の夏休み』 http://www2s.biglobe.ne.jp/~sgsc793/page3.htm

※非公式PV(?)も。映画『1999年の夏休み』

 

   


映画としても、当時としてはかなりいろいろ挑戦的なつくりになっているらしく、特に登場人物の男の子たちを演じる役者がみんな女の子というのは、注目すべきポイントではないでしょうか。

……で、ソレも含めて、さらによくよく見てみるとこの映画『1999年の夏休み』、

1:同性どうしの親密な関係性や、ある種のトランスジェンダルな要素が描かれる
2:原子力事故が舞台背景に存在する
3:登場人物の1人が×××(←重大なネタバレ)という設定が…!?

 という具合に、なんとワタシの小説『1999年の子どもたち』と激カブり!

てかタイミング的にはワタシのほうにパクリ疑惑が!?

(((( ;゚д゚))))アワワワワ

(むろんパクリじゃないしストーリーはぜんぜん違いますが……)

……というわけで、
佐倉智美の小説『1999年の子どもたち』は、
萩尾望都『トーマの心臓』を原案にした
金子修介監督の映画『1999年の夏休み』のパクリ!

………などと自分で言ってみるのは、この場合むしろ自作のステマですよねぇ(^o^;)
佐倉智美『1999年の子どもたち』アマゾンでkindleコンテンツとして配信中です~;)

  ~  §全7巻§


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